季節の変わり目は、私たちだけでなく犬にとっても体調を崩しやすい時期です。
人間と同じように、気温や湿度の変化に敏感に反応します。
この記事では、季節の変わり目に犬がどのように影響を受け、それをどのようにケアすべきかについて詳しく解説します。
なぜ季節の変わり目に体調を崩すのか?
犬が季節の変わり目に体調を崩しがちな理由はいくつかあります。
気温と湿度の変化
季節の変わり目は、気温と湿度が変化する時期です。
犬は高温多湿に弱い動物なので変化が大きければ、体調に影響を及ぼします。
例えば、暑い季節には熱中症のリスクが高まり、寒い季節には関節痛や風邪を引きやすくなる可能性があります。
アレルギーの問題
季節が春先へと変わるときは、新たな花粉が飛び始める時期です。
また、ハウスダストやダニなどの飛散も春に多く発生します。
こういったものを吸い込むことで、アレルギーを持つ犬は症状が悪化することがあります。
皮膚の問題
春から夏への季節の変わり目は、毛が生え変わる時期でもあります。
古い毛がきれいに生え変わらずに残ってしまうなどで、皮膚病にかかりやすくなる可能性があります。
また、寒い季節は乾燥による皮膚の荒れ、暑い季節は湿度による皮膚の問題が起こりやすいです。
食欲の変化
気温の変化によって犬の食欲にも影響を及ぼします。
暑い季節は食欲が落ちますが、寒い季節は脂肪を蓄えるために食欲が増すといったこともあります。
この食欲の変化によって、適切な栄養バランスを保つことが難しくなることが考えられます。
季節の変わり目の犬のケア
季節の変わり目には、犬のケアに注意してあげないと前述したような問題が起こります。
食事、運動、被毛のケアなど、季節に応じて適切なケアを行うことで、愛犬の健康と幸せを保つことができます。
食事の調整
季節の変化により、犬のエネルギー消費量が変わることがあります。
暑い季節は食欲が落ちることがあるため、消化しやすい食事を提供してあげると良いでしょう。
例えば、無添加で動物性タンパク質を多く含むドッグフードや生肉や野菜を多めに含むフレッシュな食事は、消化が良く、犬の体にとって負担が少ないです。
一方、寒い季節はエネルギー消費が増えるため、栄養価の高い食事を提供してあげたり、フードを人肌くらいの温度に温めてあげるとよいでしょう。
高タンパク質の食事や良質な脂肪を含む食事は、寒さから体を守るためのエネルギー供給源になります。
運動の調整
季節によっては、運動の方法や時間帯を調整することが必要です。
暑い季節は熱中症を防ぐため、早朝や夕方の涼しい時間帯に運動をさせると良いでしょう。また、水分補給を忘れずにこまめに行うことも重要です。
そして寒い季節は関節を保護するため、適度な運動を心掛け、必要に応じて防寒対策を行います。
寒さに弱い犬の散歩の際には、犬用のコートやブーツを着用させるなどして、寒さから守ってあげましょう。
被毛のケア
季節の変わり目は抜け毛の多い時期です。
定期的にブラッシングを行い、皮膚の健康を保つことが重要です。ブラッシングは、抜け毛を取り除くだけでなく、皮膚の血行を促進し、新しい毛の成長を助けます。
寒い季節は乾燥に注意し、必要に応じて保湿ケアも行います。
皮膚が乾燥すると、かゆみや皮膚病の原因となることがあるため、定期的に皮膚の状態をチェックし、必要に応じて犬用の保湿スプレーなどでケアしてあげましょう。
季節の変わり目に注意すべき病気
季節の変わり目には、特定の病気に対する犬の感染リスクが高まることがあります。
ここでは、特に注意したい胃腸炎、気管支炎、関節炎について具体的に解説します。
胃腸炎
胃腸炎は、犬の胃や腸が炎症を起こす病気です。
季節の変わり目、特に暑い季節には食物の腐敗が早まりますので、それを食べた犬が胃腸炎を発症することがあります。
また、寒暖差によるストレスや季節の変化による食欲の変動も胃腸炎のリスクを高めます。
症状としては、嘔吐、下痢、食欲不振、脱力感などがあります。
気管支炎
気管支炎は、犬の気管や気管支が炎症を起こす病気です。
特に寒い季節には、冷たい空気の吸入が気管支炎を引き起こす可能性があります。
また、乾燥した室内環境も気管や気管支を刺激し、炎症を引き起こす可能性があります。
症状としては、咳、呼吸困難、鼻水、食欲不振などがあります。
関節炎
関節炎は犬の関節が炎症を起こし、痛みや腫れを引き起こす病気です。
寒い季節には、寒さが関節痛を引き起こす可能性があります。
特に、既に関節の問題を抱えている犬や、高齢の犬は関節痛のリスクが高まります。
症状としては、歩行困難、跛行(足をひきずる)、運動量の減少、関節の腫れや痛みなどがあります。
まとめ
季節の変わり目は、愛犬のケアに特別な注意が必要な時期です。
食事、運動、被毛のケアなど、季節に応じて適切なケアを行うことで、愛犬の健康と幸せを保つことができます。
愛犬のために、季節の変わり目のケアについてしっかりと理解し、適切な対応を心掛けましょう。
この記事を書いた人
わんずっと編集部|りゅうパパ・きよママ