ドッグフードの選択は、愛犬の健康に大きく影響を及ぼします。
その中でも、「グレインフリー」と「グルテンフリー」のドッグフードは、特に注目を集めています。
これら二つの違いやそれぞれのメリットとデメリットを理解することは、愛犬の健康が気になりドッグフード選びをしている方にとって有益な情報となるでしょう。
この記事では、グレインフリーとグルテンフリーの違いと特徴について詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
グレインフリーとグルテンフリーの違い
まず、これらの用語の基本的な定義から始めましょう。
グレインフリーとグルテンフリーの定義
「グレイン」は穀物を意味します。したがって、グレインフリーは、小麦、トウモロコシ、米、大麦、小麦、ライ麦、オーツ麦などの穀物を含まないフードを指します。
「グルテン」は主に小麦、大麦、ライ麦に含まれるタンパク質の一種です。グルテンフリーは、このグルテンを含まないフードを指します。
グレインとグルテンの違い
グレインとグルテンは、どちらも穀物に関連する用語ですがその意味は異なります。
グレインは穀物全体を指し、グルテンは特定の穀物に含まれる特定のタンパク質を指します。
したがって、グレインフリーのフードは穀物全体を避け、グルテンフリーのフードはグルテンだけを避けることを意味します。
ドッグフードにおけるグレインフリー
グレインフリーという言葉は、一般的には穀物を含まないという意味で使われますが、ドッグフードの場合は、特定の種類の穀物を避けることを指すので注意が必要です。
前述のように、小麦、トウモロコシ、米、ライ麦などの穀物が含まれていないことを意味しますが穀物全てを指すわけではないのです。
例えば、マメ科の植物(豆類)は、収穫した時期によっては穀物と見なされますが、グレインフリーのドッグフードに含まれることがあります。
グレインフリーとグルテンフリーのドッグフードの違い
グレインフリーとグルテンフリーのドッグフードの主な違いは、含まれる成分とその影響にあります。
グレインフリーのフードは穀物を含まず、肉や野菜、果物など他の成分に重点を置いています。
一方、グルテンフリーのフードはグルテンを含む穀物を避けますが、グルテンを含まない穀物は使用可能です。
グレインフリーとグルテンフリーのドッグフードの選び方
これらのドッグフードを選ぶ際の最も重要な点は、ワンちゃんがアレルギーを持っているかいないかです。
アレルギーや食物感受性がある場合、または特定の健康問題がある場合、グレインフリーまたはグルテンフリーのフードが適しているかもしれません。
グレインフリーとグルテンフリーのメリットとデメリット
どちらのタイプのフードも、特定のペットにとってはメリットがある一方で、デメリットもあります。
アレルギーや食物感受性があるペットにとって、グレインフリーまたはグルテンフリーのフードは消化が容易で、アレルギー反応を減らす可能性があります。また、これらのフードは一般的に高タンパク質で、肉や魚などの高品質な成分を多く含んでいます。
一般的にこれらのフードは高価でコストが高く、すべてのペットに適しているわけではありません。また、一部の研究では、グレインフリーのフードが特定の種類の心臓病のリスクを高める可能性が指摘されています。
結局どっちがおすすめ?
ドッグフードを選ぶ際の最適な選択は、犬の健康状態やアレルギー状況に大きく依存します。
穀物に対するアレルギーを持つワンちゃんは、グレインフリーの食事が最適かもしれませんし、グルテンに対するアレルギーがあるワンちゃんには、グルテンフリーの食事が最適なこともあります。
しかし、全ての犬が穀物またはグルテンに対する問題を持つわけではありません。
実際、多くの犬は穀物を含む食事を問題なく消化し、その栄養を吸収することができます。
したがって、グレインフリーとグルテンフリーのどちらが最適なのか、またフリーにしなくてもよいのか、は犬の個々の事情によるといえます。
まとめ
「グレインフリー」と「グルテンフリー」のドッグフードについてご紹介しました。
グレインフリーのドッグフードは、穀物を一切含まず、肉や野菜、果物などの他の栄養素に焦点を当てています。
一方、グルテンフリーのドッグフードは、グルテンを含む穀物を排除しますが、グルテンを含まない穀物は使用することができます。
愛犬がアレルギーを持っている場合、グレインフリーまたはグルテンフリーのドッグフードが適切な選択肢となるかもしれません。
しかしながらドッグフードを選ぶ際には、ペットの年齢、体重、活動レベル、健康状態を考慮し、フードの成分リストを確認することも重要です。
もしどちらを選べばいいのか迷った時は、担当の獣医師に相談してみるのもよいでしょう。
この記事を書いた人
わんずっと編集部|りゅうパパ・きよママ