ドッグフードは犬の主食として、多くの家庭で利用されていますが、時には砕く必要が出てくることもあるかと思います。
特に子犬や高齢犬、歯の弱い犬には、大きな粒のドライタイプのドッグフードは食べにくいことがあります。
もしかするとワンちゃんは、ドッグフードが固いことを伝えられないまま食べにくい・痛いことを我慢して食べているかもしれません。
そのようなことを防ぐためにも、必要とあればドッグフードを砕き適切な状態で食べさせてあげたいものです。
この記事では、ドッグフードを砕くおすすめの方法や注意点について詳しく解説します。
ドッグフードを砕く理由
犬の成長や健康状態によって、購入したドッグフードの粒の大きさや硬さが適切でない場合があります。
以下はドッグフードを砕く主な理由とその詳細です。
子犬や高齢犬に食べやすくするため
子犬は成犬に比べて歯が未発達、そして高齢の犬は歯が弱っていることがあります。
大きな粒や硬いドライタイプのドッグフードは、子犬や高齢犬たちにとって食べにくいものとなります。
ドッグフードが固いことで食事の量が減少し、必要な栄養が摂取できなくなる可能性があります。
歯に問題を抱える犬のため
一部の犬は、事故や遺伝的な要因で歯が欠けていることがあります。また、歯周病や虫歯などの口腔内の問題を抱える犬もいます。
これらの犬にとって、固いドッグフードは食べるのが困難であり、痛みを伴うことがあります。
このような状態が続くと犬が食事を避けるようになり、健康状態が悪化する恐れがあります。
消化の促進のため
ドッグフードの粒は、そのままの状態では消化が難しいことがあります。
犬の胃や腸での消化が不十分であると、栄養の吸収が低下します。
砕いたドッグフードは、消化がしやすくなり、栄養の吸収も向上します。
これにより、犬の健康状態の維持や向上が期待できます。
ドッグフードを砕く方法
ドッグフードを砕くときの主な方法を以下に紹介します。
手動での砕き方
すり鉢とすりこぎ
まずは、すり鉢にドッグフードを入れてすりこぎで砕くという方法です。
粒の大きさを調整しやすいのが特徴ですが、固めのドッグフードはなかなか砕けないこともあります。
ジップロックと金づち
ジップロックにドッグフードを入れて、金づちで叩いて砕く方法です。
固いドッグフードでも楽に砕くことができますが、粒の大きさの調整が難しいのが懸念点となります。
機器を利用した方法
フードクラッシャー
フードクラッシャーとは、ペットのために開発されたフードを細かく砕くための専用道具です。
レバーを押すことで内部の刃が回転し、簡単にドッグフードを砕くことができます。
レバーを押す回数で粒の大きさの調整ができて非常に便利ですが、一度に砕くことができる量には限りがあります。
フードプロセッサー
フードプロセッサーを使ってドッグフードを砕く方法です。
フードプロセッサーを使うと、大量のドッグフードを一度に砕くことができるので、時短にもなります。
ただし、砕きすぎて細かくなり過ぎてしまうといった懸念点もあります。
電子レンジ(番外編)
電子レンジを使ってドッグフードを細かくすることはできませんが、フードを柔らかくして食べやすくするための方法としては効果的です。
フードに少量の水を足して電子レンジで温めることにより、より柔らかな食感に変えることが可能です。
ただ、長時間の加熱はフードの栄養価を低下させる恐れがあるため、適切な加熱時間を守ることが大切です。
ドッグフードを砕く際の注意点
ドッグフードを砕くことは、犬の食事の質や食べやすさを向上させるための有効な方法の一つですが、適切に行わないと逆効果となることもあります。
以下は、ドッグフードを砕く際の主な注意点とその詳細です。
砕きすぎないこと
そもそもドッグフードの形状や大きさは、犬の歯の健康や噛むことでの満足感を考慮して設計されています。
砕きすぎず、ある程度は形が残るようにすることが重要です。
また、粉状になったフードはかえって食べにくくなることもあるので、必要最低限の大きさに砕くようにしましょう。
完全に粉状にするのではなく、適切な大きさに保つことが大切です。
保存の問題
細かくしたドッグフードは、湿気や酸化の影響を受けやすいといわれています。
砕かれたドッグフードの表面積が増大することで、湿度をより多く吸収する性質があるからです。
この状態は、カビの成長や酸化を促進するリスクが高まりますので砕いたドッグフードは早めに与えることが推奨されます。
もしすぐに与えられない場合は、密閉できる容器やジッパー式の袋に保管し、冷暗所での保存を心がけ、その日のうちに食べさせるようにしましょう。
犬の健康を考慮した選択
犬の年齢やサイズ、健康状態によって、最適なドッグフードの粒の大きさや固さが異なります。
ドッグフードを一様に細かくするのではなく、犬の体調や好みに合わせて調整することが重要ということです。
すべての状況でドッグフードを細かくするのではなく、例えば子犬が成長した際には以後は砕いたものを与えないように調整するなど、犬の状態に応じて適切な大きさにすることが求められます。
犬の特性や好みを理解し、それに基づいてドッグフードの粒の大きさや砕く方法を選びましょう。
まとめ
ドッグフードを細かく砕くことは、子犬や高齢の犬、口腔の健康に問題がある犬にとって食べるのを楽にする助けとなります。
しかし、正しく行わなければ犬の健康にマイナスの影響をもたらす恐れがあります。
過度に細かくしないこと、保存状態に注意してあげること、そして犬の健康状態を考慮してあげることが大切です。
愛犬の健康と快適な食事時間のため、これらのポイントを考慮してドッグフードを砕いてあげましょう。
この記事を書いた人
わんずっと編集部|りゅうパパ・きよママ