犬がお腹見せると服従というイメージを持つ人もいますよね。
犬を飼っていると、さまざまなシーンで犬がお腹を見せることがあります。
飼い主だけでなく他の犬にもお腹を見せていることもあって、どういう意味なのかが気になっている人もいるでしょう。
この記事では、お腹見せる犬の心理を解説します。
犬がお腹見せるときの心理
犬がお腹を丸見えにするときには、犬自身が何かを伝えたいと思っています。
お腹を見せるときの犬の心理は大きく5つに分けられるので、何を考えているのかを理解しておきましょう。
飼い主に甘えたい
犬が飼い主にお腹を見せるのは、飼い主を信頼していて甘えたいからです。
お腹は動物が生きていくうえでとても重要な場所で、無防備な形でさらし出すのは相手を信頼しているからに他なりません。
飼い主が大好きでかまって欲しい、遊んでもらいたいという気持ちでお腹を見せています。
反省している気持ちを伝えたい
いたずらをした犬がお腹を見せたときには、反省の気持ちを伝えたいと思っています。
犬がお腹を見せるのは服従の意味があるとよく言われていますが、これとニュアンスとしては近いでしょう。
いたずらをして怒られそうなときに、ごめんなさいという気持ちを込めてお腹を見せています。
安心してくつろいでいる
犬が飼い主を見て積極的にお腹を見せるときもありますが、ふと見たらお腹をさらけ出して寝ているときもあるでしょう。
自分だけで、お腹を見せているのはリラックスしている証拠です。
お腹をさらけ出すのは無防備な状態ですから、安全な場所でなければ犬はお腹をさらけ出すことはありません。
犬が1人でいたときにお腹を見せて寝ていたら、リラックスできる安心な空間で過ごせていることがわかります。
他の犬と仲良くなりたい
犬は他の犬に突然お腹を見せて寝転ぶことがあります。
他の犬の前でお腹を見せる行為は一種のコミュニケーションであり、仲良くなりたいというアピールをする方法になっています。
大型犬に対して小型犬が服従の意図でお腹を見せることもないわけではありません。
しかし、基本的には自分が相手に対して攻撃的な姿勢がなく、仲良くしたいと伝えるためのアクションになっています。
臭いをコントロールしたい
犬がお腹を見せるときには、臭いの悩みを持っているときがあります。
特に背中をこすりつけるような動作をしている場合は、臭いのコントロールをしたいと思っていることがよくあります。
背中をこすりつけて自分の臭いを付着させ、縄張りを作ろうとしている場合がありますが、マーキング目的ではおしっこをすることがほとんどです。
そのため背中をこすりつけるときには、臭いを消すのが目的の場合が多くなっています。
背中に他の犬の臭いが付いたのが気になっていて、何とかしてなくしたいというのが典型例です。
つまりお腹を見せるのが目的ではなく、背中の臭い消しが目的ということですね。
犬がお腹を見せたときの対応方法
犬がお腹を見せているときには、なぜ見せているのかを考えて対応することが大切です。
ここではシーンごとに適切な対応方法を紹介します。
なでてあげる
飼い主に積極的にお腹を見せてきた場合は、なでてあげましょう。
これは飼い主に対する愛情表現だからです。
いたずらをしたときにお腹を見せたなら、お腹をなでると許してあげるというメッセージになります。
何もしてあげないと犬が不安になるので、お腹を見せてアピールしてきたときにはレスポンスを怠らないようにしましょう。
そっとしておく
犬が1人でいるときにお腹を出していたときや、他の犬にお腹をさらけ出したときには様子を見るだけにしてそっとしておきましょう。
お腹を出して寝ていたならリラックスしているので、そのままゆっくりさせてあげるのが大切です。
他の犬にお腹を見せているなら仲良くなろうとしているときで、余計な口を挟まない方が犬のコミュニケーション能力を育めます。
ケアをする
臭いが気になって背中を床に押し付けている様子のときにはケアをしましょう。
背中に付いている臭いがストレスになっています。
ただ臭いが付いただけのこともありますが、虫が発生してしまって炎症を起こしている場合もあります。
こすりつけている場所をチェックして虫を取り除いたり、動物病院に連れていって獣医師の指示を受けたりするのがおすすめです。
まとめ
犬がお腹見せるときには深い意味があります。
飼い主は愛犬が何を考えているのかをよく考えて対応することが大切です。
お腹を飼い主に見せているときには愛情表現なので、お腹をなでて返してあげましょう。
自分だけのときにお腹をさらけ出した場合や、他の犬にお腹を見せた場合にはそっとしておくのがおすすめです。
臭いケアを求めているときもあるので、犬の様子をしっかりと観察して喜んでもらえる対処をしてあげましょう。