犬が笑っているように見えると飼い主としては嬉しいですよね。
ただ、犬が笑うのはどういう意味なのかを正しく理解することは飼い主にとって重要です。
この記事では犬がどうして笑うのかを詳しく紹介します。
犬が笑う表情を見て適切な対応を取れるようになりましょう。
犬が笑う5つの意味
人間は嬉しい時に笑います。
犬が笑っていると、同じようにきっと喜んでくれていると思うでしょう。
たしかに犬も人と同じように感情を持っているので、嬉しさが表情に表れることもあるかもしれません。
ただ、犬が笑う表情には5つの意味があります。
犬が笑っているように見えたときに、どのような気持ちを持っている可能性があるのかを知っておきましょう。
飼い主の真似
犬は飼い主の真似をして笑う表情をしている場合があります。
犬は集団行動のスキルが高く、相手の真似をして同調する力を持っています。
飼い主の笑顔を真似して笑うというのは典型的なパターンです。
集団で生きてきた犬にとって、同じ群れの中にいる人と同じことをするのは習性とも言えます。
飼い主を喜ばせるためのパフォーマンス
飼い主を喜ばせるために笑う犬もたくさんいます。
飼い主とのコミュニケーションの中で、「自分がこの表情をすれば喜んでくれてご褒美をもらえる」といったパターンを学んでいます。
犬は賢いので飼い主と遊ぶ中でいろいろなことを理解しています。
飼い主に喜んでもらうためのパフォーマンスとして、精一杯の笑顔を見せていることは珍しくありません。
心のリラックス
リラックスして心が落ち着いたのがきっかけで犬が笑うこともあります。
ホッとした気分のときに、表情が緩んで安心感に満ち溢れるのは人の場合もよくあるでしょう。
犬も信頼できる飼い主と目が合った瞬間に、ほっとして笑っているような表情をすることがあります。
敵意がないことのアピール
相手に敵意がないことを伝える方法として、笑顔を見せるのもよくあるパターンです。
散歩をしているときに会った他の犬に対して笑っているような表情を見せることはよくあります。
人も会釈をしたり、微笑みかけたりして敵意がないことを示すことがあるでしょう。
犬も同じようにして、笑う表情を通して敵意がないことを伝えています。
ストレススマイル
犬が笑うときにはストレスを感じている場合があります。
ストレススマイルと呼ばれる表情で、緊張しているときなどにあたかも笑っているかのような様子に見えることがあります。
人の考える笑顔と表情が似ているので誤解してしまいがちです。
この場合、喜んで笑っているわけではないので、ストレスケアをしてあげる必要があります。
リラックススマイルとストレススマイルの見分け方
犬が笑っているときには、ポジティブな気持ちを持っているリラックススマイルと、ネガティブな影響を受けていてつらいと思っているストレススマイルを見分けることが大切です。
ここでは簡単に確認できるチェックポイントを紹介します。
身体や表情がこわばっている
犬の身体を見て緊張している様子があったり、表情がこわばっていたりしたらストレススマイルです。
表情をよく観察してみて、目に力を入れて見開いているようだったら過度に緊張しています。
また、鼻元にしわが寄っているときにも力んでいて緊張している状況です。
このようなときにはストレスに駆られているので、喜んで笑っているわけではないと考えましょう。
口角が引きつっている
ストレススマイルかどうかを判断したいときには、口角を見るのもわかりやすいです。
人が笑っているときのように、表情が緩んで口角が上がっているのであれば犬も笑っているように見えます。
しかし、口角が引っ張られたように引きつっている場合にはストレスを感じている状態です。
口角が引きつっていると上の歯が見えることが多いので、歯の見え方もチェックして笑顔の本音を見極めましょう。
耳が後ろに倒れていて尻尾が伸びている
犬の耳を見るのもリラックススマイルとストレススマイルを見分けるのに効果的な方法です。
耳を伏せている様子なら飼い主に忠誠心を示していて、安心しています。
しかし、犬の耳が後ろに倒れているときには緊張している状況です。
尻尾を揺らさずにぴんと伸ばしたままにしている様子なら、さらに緊張して周囲に気を張り巡らしています。
耳や尻尾は犬の緊張度を推し量るのに役に立つので、ストレススマイルかどうかを判断する基準として活用しましょう。
まとめ
犬が笑っているように見えるときは、飼い主と良い関係ができていて、喜んでくれていることが多いのは確かです。
リラックススマイルをしているなら、愛犬と仲睦まじい関係ができていると言えるでしょう。
ただ、犬はストレススマイルをすることもあります。
犬の表情や口角、耳、尻尾などを観察してストレスの様子をチェックするのが大切です。
犬は飼い主の真似をして笑い方を覚えていきます。
積極的に笑顔で語りかけて、いつも笑顔で接していると表情豊かなワンちゃんになるかもしれません。