「買い置きしておいたドッグフードの賞味期限が切れていた!」
でも腐ってなさそうだし、捨てるのももったいない。与えても大丈夫かな…と思っているそこの飼い主さん。
実はそれは非常によくない判断です。賞味期限が切れたドッグフードを愛犬に与えてしまうと様々なリスクが愛犬に降りかかってしまいます。
この記事ではそんな賞味期限切れドッグフードの危険性について解説していますので、愛犬のためにも是非一度ご覧ください。
ドッグフードにももちろん賞味期限がある
ドッグフードには人間の食品と同じく「賞味期限」が設けられています。
基本的に食品であれば、ペットフードであっても賞味期限が定められているのが普通です。
実際これがないと、一体いつまで食べることが出来る食品なのかがわからないですものね。
期限を超えてもすぐに安全性に問題が発生するとは限らないものなのですが、健康上のリスクからなるべく食べない方がよいとされています。
人間用の食品以外だけではなく、ドッグフードなどのペットフードに関しても賞味期限は気にするようにしましょう。
賞味期限切れのドッグフードの危険性
さて、先ほどドッグフードに関しても賞味期限は重要な要素であると解説しました。
では実際、賞味期限が切れてしまったドッグフードには、どんな危険性があるのでしょうか?
これについてはドッグフードの「タイプ」によって違いますので、それぞれのタイプごとで分けて紹介していきますね。
ドライタイプのドッグフードについて
ドライタイプのドッグフードは要するに「カリカリ」のこと。
一番オーソドックスなタイプのドッグフードですね!
一見腐ったりしそうにないドッグフードではありますが、長い期間保存は可能なものの劣化してしまうことはもちろんあります。
一般的に3か月~2年ほどの賞味期限が設けられています。
ドライタイプのドッグフードの劣化理由には具体的に2つあります。
- 酸化による劣化
- 湿気による劣化
です。
酸化による劣化
酸化は空気中の酸素に触れることで起こります。
酸化して劣化したドライフードを愛犬に与え続けてしまうと「心筋梗塞」「がん」「アレルギー」「動脈硬化」などが起きてしまう危険性があります。
湿気による劣化
湿気による劣化についてですが、ドライタイプのドッグフードを高温多湿な場所に保管してしまう事により腐ってしまうという危険性があります。
飼い主が気づければいいのですが、もし気づかずそのまま出してしまい食べてしまうと大変です。
また賞味期限が切れている場合は、これらに関係なく劣化している可能性があります。
様々な危険性があるため、賞味期限が切れてしまったドライタイプのドッグフードは愛犬には与えず捨てるようにしましょう。
ウェットタイプのドッグフードについて
ウェットタイプのドッグフードとは缶詰に入っているような、水分がしっかり含まれているタイプのドッグフードになります。
一般的に2~3年の賞味期限が設定されていることが多いです。
こちらについては、ドライタイプのドッグフード以上に賞味期限には注意しなくてはいけません。
なぜなら水分が多く含まれているため、傷みやすいからです。
未開封の場合、賞味期限が切れてしまった場合は捨ててしまったほうが安全です。
賞味期限内の場合でも、開封後はできれば2日以内に使い切りたいところです。特に夏場は傷みやすいため、食べ残したフードはそのままにせず冷蔵庫に保管するなどの工夫が必要かと思います。
ウェットタイプは特にカビや細菌が繁殖しやすいため、愛犬に与える場合には「見た目や臭いは大丈夫か」「食べ切れる量であるか」を注意しながら与えるようにしましょう。
長持ちさせる保管方法
ドライタイプのペットフードとウェットタイプのペットフードについてですが、長持ちさせる保存方法はそれぞれで異なります。
こちらもそれぞれで解説していきましょう。
ドライタイプのドッグフード保管方法
ドライタイプのドッグフードを保管する際は、以下の点に注意をする必要があります。
- 直射日光に当てない
- 空気に晒さない
- 高温多湿を避ける
直射日光に当たっているとドッグフードの温度が高まるので、これがカビの原因にもなります。
また、空気に晒す時間が多いとドッグフードに含まれる油分の酸化が早まってしまいます。
高温多湿な場所にドッグフードを置いておくと、温度変化などの影響で湿気が発生しドッグフードが腐ってしまう可能性があるのです。
なのでドライタイプのドッグフードを保存する場合は、直射日光を避けられる冷暗所に保管することが望ましいです。
冷蔵庫ではなく、冷暗所です。冷蔵庫に入れると餌の出し入れで温度の変化が激しくなり、結露からカビが生えてしまう原因にもなります。
必ず密閉された容器に入れて保存するようにしましょう。
容器の中に湿気を防ぐシリカゲルや除湿材を入れると、より安全に保存することができますよ。
ウェットタイプのドッグフード保管方法
ウェットタイプのドッグフードの場合、一番よい保存方法は「冷蔵庫」で保管することです。
ドライタイプのドッグフードとは真逆の保存方法ですね。
ウェットタイプのドッグフードは痛みやすいため、開封してしまったものについては極力開封した日に消費し、なるべくその翌日には使い切るようにしてください。
また開封して3日以上経過してしまったものに関しては、捨ててしまったほうが愛犬の安全のためにはよいでしょう。
まとめ
賞味期限が切れたドッグフードは愛犬に食べさせてもいいのか?といった疑問にお答えしてきました。
賞味期限が切れてしまったドッグフードは、すぐに安全面で問題が出るわけではないとされていますが、保存状態などから思ったよりも劣化しており、悪影響を及ぼす可能性がグッとあがってしまいます。
家族の一員とも呼べる大切なペットなのですから、防げるリスクは回避してあげて、食の安全を確保してあげてください。
この記事を書いた人
わんずっと編集部|りゅうパパ・きよママ